EXHIBITIONS
人間国宝 松井康成と原清展
茨城県陶芸美術館が企画展「人間国宝 松井康成と原清展」を開催。重要無形文化財「練上手」保持者の松井康成と、「鉄釉陶器」保持者の原清の作品を、同館の所蔵品から選りすぐって展示している。
松井は、1960年代終わりに初期の練上を発表して以来、器胎表面に生じる亀裂を生かした「嘯裂(しょうれつ)」や「象裂(しょうれつ)」から、表面を研磨することで練上の文様を鮮やかに浮かび上がらせた「玻璃光(はりこう)」など、練上を中心に独自の表現を展開した。
いっぽう、原は、重ねがけした黒釉と褐色釉とを、おおらかなフォームにあしらった「鉄釉陶器」を中心に、美しく青みがかった釉調が特色の「鈞窯(きんよう)」や、翡翠に似た発色をする「翠釉(みどりゆう)」など幅広く制作。また、代名詞と言える馬文の大壺や大鉢などのほか、風に揺らぐ草花など自然を題材とした作品が多く、作家の自然への愛着を感じさせる。
本展では、2人の人間国宝の技法や作風の展開などを様々な観点から掘り下げ、それぞれの作品の魅力を紹介する。
松井については練上技法の展開と「ふかまり」を技法ごとに、原については、鉄釉陶器をはじめとし、鈞窯や翠釉などの幅広い作品の「ひろがり」に着目。また「馬」「珠」「自然」といった、それぞれが求めた美にも焦点を当てる。
松井は、1960年代終わりに初期の練上を発表して以来、器胎表面に生じる亀裂を生かした「嘯裂(しょうれつ)」や「象裂(しょうれつ)」から、表面を研磨することで練上の文様を鮮やかに浮かび上がらせた「玻璃光(はりこう)」など、練上を中心に独自の表現を展開した。
いっぽう、原は、重ねがけした黒釉と褐色釉とを、おおらかなフォームにあしらった「鉄釉陶器」を中心に、美しく青みがかった釉調が特色の「鈞窯(きんよう)」や、翡翠に似た発色をする「翠釉(みどりゆう)」など幅広く制作。また、代名詞と言える馬文の大壺や大鉢などのほか、風に揺らぐ草花など自然を題材とした作品が多く、作家の自然への愛着を感じさせる。
本展では、2人の人間国宝の技法や作風の展開などを様々な観点から掘り下げ、それぞれの作品の魅力を紹介する。
松井については練上技法の展開と「ふかまり」を技法ごとに、原については、鉄釉陶器をはじめとし、鈞窯や翠釉などの幅広い作品の「ひろがり」に着目。また「馬」「珠」「自然」といった、それぞれが求めた美にも焦点を当てる。