EXHIBITIONS

沖縄の藍

―自然と人が織りなす製藍の技―

2020.12.01 - 2021.01.24

苧麻紺地松竹梅鶴模様藍型幕(南風原文化センター蔵)

木綿浅地格子縞絣着物

中国苗族前掛け(井関和代氏蔵)

本展ちらし

 沖縄県立博物館・美術館が、藍の世界を紹介する展覧会「沖縄の藍―自然と人が織りなす製藍の技―」を開催している。

 多くの人々を魅了してやまない藍色。藍は、その色彩のバリエーションとともに、植物から人々の手を介して幾度となく色合いを変える過程に、神秘的な美しさと不思議がつまっている。

 本展では、自然の恵みを生かして藍染をつくり出す人々、沖縄の藍を守り伝えてきた「エーヌジャー(藍の製造者)」の技に着目。日本の藍「ジャパンブルー」など、世界の地域ごとに異なる製藍技法と染織文化や、沖縄で古くから行われてきた「沈殿藍(ちんでんあい)」の製法とその背景を紹介するとともに、「沖縄の藍」から生まれた選りすぐりの染織品を展示している。

 伝統染織には欠かせない染料としてつくり続けられる沖縄の藍。本展はまた、沖縄の藍が現代の現代社会のニーズに沿って展開されていることにもふれ、県内の新しい産業や海外の事例などを通して、沖縄の藍の未来像を考える。