EXHIBITIONS
没後70年 南薫造
日本の印象派とも呼ばれる洋画家・南薫造の回顧展「没後70年 南薫造」が東京ステーションギャラリーで開催される。
南薫造は、1883(明治16)年広島県生まれ。東京美術学校西洋画科に入学し、岡田三郎助に師事。1905年の白馬会創立10周年記念展で初入選を果たす。07年、24歳の時に渡英し、同地では高村光太郎や先輩の洋画家である白瀧幾之助、後に陶芸作家となる富本憲吉らと交流。イギリスからフランス、アメリカを経て1910年に帰国し、白馬会第13回展に水彩画を出品して白馬会会員となる。その後、白馬会の後身にあたる光風会に所属。官展を中心に活躍するほか、東京美術学校の教壇に立ち、44年には帝室技芸員に任命される。50年没。
清澄感のある作品で早くから注目され、帰国後の印象派風の水彩や油彩画で評価された南。いっぽうで、創作版画運動の先駆けとなるような木版画を制作するなど、油絵以外の分野でも新しい時代の美術を模索した作家でもあった。しかし、東京大空襲で自宅・アトリエとともに多くの作品が焼失したことや、これまで地元・広島以外での大規模な回顧展がなかったため、その仕事はまだ広く知られていない。
本展は本格的な回顧展として、南が活躍の舞台とした官展の出品作など、現存する代表作を網羅して展示。イギリス留学時代に描かれた水彩画や、朋友の富本憲吉と切磋琢磨した木版画なども交え、南の画業の全貌を伝える。
南薫造は、1883(明治16)年広島県生まれ。東京美術学校西洋画科に入学し、岡田三郎助に師事。1905年の白馬会創立10周年記念展で初入選を果たす。07年、24歳の時に渡英し、同地では高村光太郎や先輩の洋画家である白瀧幾之助、後に陶芸作家となる富本憲吉らと交流。イギリスからフランス、アメリカを経て1910年に帰国し、白馬会第13回展に水彩画を出品して白馬会会員となる。その後、白馬会の後身にあたる光風会に所属。官展を中心に活躍するほか、東京美術学校の教壇に立ち、44年には帝室技芸員に任命される。50年没。
清澄感のある作品で早くから注目され、帰国後の印象派風の水彩や油彩画で評価された南。いっぽうで、創作版画運動の先駆けとなるような木版画を制作するなど、油絵以外の分野でも新しい時代の美術を模索した作家でもあった。しかし、東京大空襲で自宅・アトリエとともに多くの作品が焼失したことや、これまで地元・広島以外での大規模な回顧展がなかったため、その仕事はまだ広く知られていない。
本展は本格的な回顧展として、南が活躍の舞台とした官展の出品作など、現存する代表作を網羅して展示。イギリス留学時代に描かれた水彩画や、朋友の富本憲吉と切磋琢磨した木版画なども交え、南の画業の全貌を伝える。