EXHIBITIONS

しりあがり寿「今までのこと、チョットづつ」

2020.12.20 - 2021.02.14

しりあがり寿 春眠不覚笑

しりあがり寿 太陽から見た地球

しりあがり寿 回転体は行進するダルマの夢を視る

しりあがり寿 漫画の版画

 マンガ家・アーティスト、しりあがり寿による「今までのこと、チョットづつ」展が、東京・港区のShun Art Gallery Tokyoで開催される。

 しりあがり寿は1958年静岡市生まれ。81年に多摩美術大学グラフィックデザイン専攻を卒業後、キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝などを担当(1994年に退社し独⽴)。⼊社後からマンガを描き始め、85年に単行本『エレキな春』でデビューする。

 2000年に第46回⽂藝春秋漫画賞を、翌年に第5回⼿塚治⾍⽂化賞「マンガ優秀賞」を受賞。作品は、時事ネタ、家庭ネタ、サラリーマンネタなど⾝近で親しみやすいギャグマンガから、哲学的、⽂学的なものまで幅広く、⼀⾒、殴り書きのようなヘタウマ絵は、⽣前の⼿塚治⾍に「この⼈、本当はすごく絵がうまい⼈だ」と評された。

 また近年ではマンガ家としてだけでなく、アート作品にも精⼒的に取り組み、墨絵やアニメーションなどの⼿法を⽤いて発表している。18年には、Shun Art Gallery Tokyo 上海にて個展「春眠笑いを覚えず」を開催し、好評を博した。

 本展では、02年の渋⾕PARCOでの「渋⾕宇⽥川町しりあがり寿歴史資料館」に始まり、16年の「回・転・展」での回転インスタレーション、上海での墨絵、そして最近作の葛飾北斎のパロディ作品など、いままでの展⽰から「チョットづつ」新作を含む数々の作品を展⽰する。

「漫画の版画」、アニメーション作品《ゆるめ〜しょん》、墨絵のインスタレーション、板絵など、多様で興味深い「しりあがり寿ワールド」を体験できる展覧会。