グループ展「Repetitions – 反復」

　LOKO GALLERYは、スウェーデンと日本の作家によるグループ展「Repetitions - 反復」を開催。本展はストックホルム在住で、2017年に同ギャラリーで個展を開催したアーティストのハンス・アンダーソンと、東京とベルリンを拠点とするディーラー／キュレーターの宮下和秀による共同キュレーション展となる。

　参加するのは、アリナ・チャイデロフ、イルヴァ・カールグレン、歌川広重、クリスティーネ・エドルンド、ハンス・アンダーソン、松澤宥、村上友晴（五十音順）の7名。

　アンダーソンとカールグレンは、日本での滞在制作経験があり、日本の生活に根差した思想をインスピレーションの源としている。絵画、彫刻、ヴィデオ、サウンド、楽譜など様々な媒体で表現しているエドルンドは、今回は植物と動物の目に見えない営みについての映像作品を上映。ロシア出身で現在スウェーデンに制作の拠点を置くチャイデロフは、個人的な記憶の断片をを再構成するようにオブジェクトを組み合わせた彫刻作品を発表する。

　日本からは、コンセプチュアル・アートの先駆者として国外で広く知られ、近年国内でも再評価が高まる松澤、独自の抽象表現で孤高の制作活動を続ける村上、浮世絵で西洋絵画の歴史にも影響を与えた歌川広重という構成で、美術史における既存の様式や枠組みを越えた作品群が揃う。

　作家たちが瞬間に起こることを留め、反復／繰り返しを内包した作品群をLOKO GALLERYの立体的な空間に配置することで、会場を満たす様々な周期を感じてもらえるような場をつくる。