EXHIBITIONS
田幡浩一「牛乳のある風景」
田幡浩一がYutaka Kikutake Galleryでは3年ぶりとなる個展「牛乳のある風景」を開催。本展は、新作のペインティング4点、ドローイング作品16点に加え、久しぶりの発表となる映像作品の新作で構成される。
田幡は1979年栃木県生まれ。2004年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。06年に同大大学院美術研究科油画専攻を修了。11年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修助成、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修助成などを得て、現在はベルリンを拠点に制作・活動を行う。作品は、東京都現代美術館、原美術館などに収蔵されている。
16年以降、田幡は油彩とドローイングによる新たな試みとして「one way or another」シリーズを展開してきた。同シリーズでは、絵画がもちうるズレ(支持体のズレ、モチーフのズレ、視線のズレ、意識のズレなど)を取り込みながら、絵画史の延長線上に新たな絵画の姿を提示している。
ベルリンを拠点に制作を続ける作家は、日々の暮らしのなかで、モチーフとなるものを見つけ、丹念に観察し、絵画や映像、ときにはコラージュ作品としてそれらを描き出す。植物やフルーツ、ティーカップやカトラリーといった日用品から、野鳥や昆虫など描かれるモチーフは多岐にわたり、いずれもが人の暮らしと近く、誰もが目にし、手にしたことのあるものばかりだ。極めて具象的なものたちの姿に細部まで視線をのばし再構成していくようにつくられる田幡の作品は、日常生活のなかで見落とされ、忘れられてしまいそうなものへの繊細な気づきを鑑賞者にもたらしてくれる。
田幡は1979年栃木県生まれ。2004年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。06年に同大大学院美術研究科油画専攻を修了。11年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修助成、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修助成などを得て、現在はベルリンを拠点に制作・活動を行う。作品は、東京都現代美術館、原美術館などに収蔵されている。
16年以降、田幡は油彩とドローイングによる新たな試みとして「one way or another」シリーズを展開してきた。同シリーズでは、絵画がもちうるズレ(支持体のズレ、モチーフのズレ、視線のズレ、意識のズレなど)を取り込みながら、絵画史の延長線上に新たな絵画の姿を提示している。
ベルリンを拠点に制作を続ける作家は、日々の暮らしのなかで、モチーフとなるものを見つけ、丹念に観察し、絵画や映像、ときにはコラージュ作品としてそれらを描き出す。植物やフルーツ、ティーカップやカトラリーといった日用品から、野鳥や昆虫など描かれるモチーフは多岐にわたり、いずれもが人の暮らしと近く、誰もが目にし、手にしたことのあるものばかりだ。極めて具象的なものたちの姿に細部まで視線をのばし再構成していくようにつくられる田幡の作品は、日常生活のなかで見落とされ、忘れられてしまいそうなものへの繊細な気づきを鑑賞者にもたらしてくれる。