EXHIBITIONS

西山美なコ「★PINK・Pink★」

KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1F STORAGE1
2020.12.12 - 2021.02.14

左から《な♥オ♥ミ》《エ♥リ♥カ》 1992 「西山美なコ 90's ★キラキラおめめ★」(Yoshimi Arts、大阪、2018)での展示風景

 西山美なコの個展「★PINK・Pink★」が、東京・墨田区のホテル「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」で開催される。

 西山は1965年兵庫県生まれ。91年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。80年代後半から、紙パルプを用いた立体作品や、布のオブジェ作品を制作した後、巨大な「リカちゃんハウス」を思わせる《ザ・ピんくはうす》(1991)や宝塚の書き割り風の作品など、少女文化を援用した作品で注目を集める。その後、王冠やバラなど、砂糖を使った儚く壊れやすい作品のほか、ウォールペインティング、光の反射を利用した「レフワークシリーズ」などを手がけており、表現媒体は多岐にわたる。

 本展では、東京では初展示となる、90年代の少女マンガをモチーフとした大作と、「デ・ジェンダリズム―回帰する身体」(世田谷美術館、東京、1997)で発表された作品のなかから平面によるインスタレーション、そして2000年代より砂糖で制作している「Sugar Roses」の新作などを展示する。

 また本展と並行して、同ホテル地下1階の「Yoshimi Arts Storage Tokyo」では、80年代の初期作品から、「夢みるタカラヅカ展」(サントリーミュージアム天保山、大阪、2004ほか)に出品された書き割り風の大作、時間を経た「Sugar Roses」、近年制作している写真まで、西山の世界観が様々なメディアで展開される(地下1階は宿泊者のみ鑑賞可)。