EXHIBITIONS
サエボーグ公演+特別展示「Cycle of L」
自らの身体を拡張させるラテックス製のスーツをまとい、様々な生き物に扮してパフォーマンスを行うアーティスト・サエボーグ。今回は高知県立美術館にて、あいちトリエンナーレ2019で初演した『House of L』を発展させ、高知オリジナルの要素を盛り込んだ『Cycle of L』として発表する。
サエボーグは1981年富山県生まれ、東京都在住。家畜や糞虫を模したボディスーツを自作・装着して行うパフォーマンスで高い評価を得ている。近年の主な発表に、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知、2019)、「第6回アテネ・ビエンナーレ」(ギリシャ、2018)など。これまでの全作品は東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で上演されている。
今回のパフォーマンスの舞台となるのは、キモカワいくデフォルメされたコンパニオン家畜が集うリビングルーム。そこではほのぼのした見た目とは裏腹に、豚(サエポーク)や鶏(サエチキン)といった家畜たちがセクシーかつ過激なラウンジ・ショーを繰り広げる。観客は家畜を眺めるだけでなく、ダンスや写真撮影と一緒に楽しい時間を過ごすことができるが、家畜が迎える結末も見届けることとなる。
また、公演に先立って行う6日間限定の特別展示(12月9日~14日)では、家畜の排泄物を住みかとするフンコロガシをモチーフとした巨大な新作インスタレーション《Pootopia》を世界に先がけて公開する。
管理する人間と管理される家畜。サエボーグは当然視されてきた人間と家畜の関係や役割をコミカルに転倒させて、旧来の社会通念やジェンダー観が孕む矛盾に鋭いアイロニーを投げかける。同時に、どのような状況にあっても無邪気にふるまう生き物たちの姿には、アーティスト自身がもつ生命に対する揺るぎない信頼と敬意を見て取ることもできるだろう。
パフォーマンスと展示のふたつの異なる切り口から、サエボーグが生み出す「ユートピア実験牧場」を楽しんでみてはいかがだろうか。
サエボーグは1981年富山県生まれ、東京都在住。家畜や糞虫を模したボディスーツを自作・装着して行うパフォーマンスで高い評価を得ている。近年の主な発表に、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知、2019)、「第6回アテネ・ビエンナーレ」(ギリシャ、2018)など。これまでの全作品は東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で上演されている。
今回のパフォーマンスの舞台となるのは、キモカワいくデフォルメされたコンパニオン家畜が集うリビングルーム。そこではほのぼのした見た目とは裏腹に、豚(サエポーク)や鶏(サエチキン)といった家畜たちがセクシーかつ過激なラウンジ・ショーを繰り広げる。観客は家畜を眺めるだけでなく、ダンスや写真撮影と一緒に楽しい時間を過ごすことができるが、家畜が迎える結末も見届けることとなる。
また、公演に先立って行う6日間限定の特別展示(12月9日~14日)では、家畜の排泄物を住みかとするフンコロガシをモチーフとした巨大な新作インスタレーション《Pootopia》を世界に先がけて公開する。
管理する人間と管理される家畜。サエボーグは当然視されてきた人間と家畜の関係や役割をコミカルに転倒させて、旧来の社会通念やジェンダー観が孕む矛盾に鋭いアイロニーを投げかける。同時に、どのような状況にあっても無邪気にふるまう生き物たちの姿には、アーティスト自身がもつ生命に対する揺るぎない信頼と敬意を見て取ることもできるだろう。
パフォーマンスと展示のふたつの異なる切り口から、サエボーグが生み出す「ユートピア実験牧場」を楽しんでみてはいかがだろうか。

