EXHIBITIONS

上田勇児「種を拾う」

2020.12.04 - 12.24

上田勇児 Untitled 2020 © 2020 Yuji Ueda / Kaikai Kiki Co., Ltd.

上田勇児 Untitled 2020 © 2020 Yuji Ueda/Kaikai Kiki Co., Ltd.

上田勇児

 陶芸家・上田勇児の2年ぶりとなる個展「種を拾う」がKaikai Kiki Galleryで開催される。

 上田は1975年滋賀県生まれ。焼き物と日本茶で知られる信楽のお茶農家に育ち、現在は同地に住居と仕事場を構え作陶を行う。様々な焼きの実験を重ね、釉薬の原料である長石を塊のまま使用する、あるいは粘土を表面に被せて窖窯(あながま、主に傾斜地で構築された窯)で焼成するなど、独自の手法を開発している。また2019年からは絵画制作にも取り組んでいる。

 18年にKaikai Kiki Galleryでの初個展を行った上田。その会期中、カニエ・ウェスト夫妻からほぼすべての作品の買い上げを受けて、急遽スタートから4日ほどで展示は幕を閉じた。

 それから待望の開催となる本展では、今年8月に完成したばかりの窯で焼成された新作群を披露する。