EXHIBITIONS
松田修「こんなはずじゃない」
無人島プロダクションは2020年を締めくくる展覧会として、松田修の個展「こんなはずじゃない」を開催する。
松田は1979年生まれ。2009年東京藝術大学大学院美術研究科修了。社会に潜む問題や現象、風俗をモチーフに、映像や立体、ドローイングなど様々な表現方法によって、「生/死」といった普遍的なテーマで制作を行っている。
これまで「不適者生存」「何も深刻じゃない」など、自身の育った環境や生き方を展覧会タイトルにしてきた松田は今年、「東京オリンピック・パラリンピック」後の社会状況を見据えて予測した、「右往左往」展を開催予定だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響によりその延期が決定し、また経済の停滞やあらゆるイベントのキャンセルなどを受けて、2020年の激動の世相を反映したかのような「こんなはずじゃない」を今回の展覧会タイトルとした。
世界的パンデミックで表面化した格差や差別に対し、松田は、自身もかつて経験した阪神・淡路大震災時の経験、高級住宅地と松田が育った尼崎の格差の話などを思い出したと言う。本展「こんなはずじゃない」は、そういった松田の育った環境や社会的弱者への独自の視線を表現に落とし込んだ新作群で構成される。
新作は、ひとりの女性の人生を私小説のように語るヴィデオや、今年初めから夏にかけて都内で観測した記録映像、対立や差別を生む構造を考察した作品をはじめとした、映像や立体によるインスタレーションとなる。
いずれの作品も、社会の構造とそれによって生まれる情報や経済の格差など、現在多くの人が抱えているであろう社会問題を根幹としながら、自分の運命をあるがままに(なすがままに)受け入れながらもポジティブな精神とタフな態度で生きていく松田のスピリットが随所に盛り込まれている。
厄年にあたる松田の厄落としともなる本展で2020年を終え、2021年は「こんなはずじゃない」とならないー年を祈念して、来年1月から本展を再開・スタートする。
松田は1979年生まれ。2009年東京藝術大学大学院美術研究科修了。社会に潜む問題や現象、風俗をモチーフに、映像や立体、ドローイングなど様々な表現方法によって、「生/死」といった普遍的なテーマで制作を行っている。
これまで「不適者生存」「何も深刻じゃない」など、自身の育った環境や生き方を展覧会タイトルにしてきた松田は今年、「東京オリンピック・パラリンピック」後の社会状況を見据えて予測した、「右往左往」展を開催予定だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響によりその延期が決定し、また経済の停滞やあらゆるイベントのキャンセルなどを受けて、2020年の激動の世相を反映したかのような「こんなはずじゃない」を今回の展覧会タイトルとした。
世界的パンデミックで表面化した格差や差別に対し、松田は、自身もかつて経験した阪神・淡路大震災時の経験、高級住宅地と松田が育った尼崎の格差の話などを思い出したと言う。本展「こんなはずじゃない」は、そういった松田の育った環境や社会的弱者への独自の視線を表現に落とし込んだ新作群で構成される。
新作は、ひとりの女性の人生を私小説のように語るヴィデオや、今年初めから夏にかけて都内で観測した記録映像、対立や差別を生む構造を考察した作品をはじめとした、映像や立体によるインスタレーションとなる。
いずれの作品も、社会の構造とそれによって生まれる情報や経済の格差など、現在多くの人が抱えているであろう社会問題を根幹としながら、自分の運命をあるがままに(なすがままに)受け入れながらもポジティブな精神とタフな態度で生きていく松田のスピリットが随所に盛り込まれている。
厄年にあたる松田の厄落としともなる本展で2020年を終え、2021年は「こんなはずじゃない」とならないー年を祈念して、来年1月から本展を再開・スタートする。

