EXHIBITIONS

栗林隆展

Photo by Rai Shizuno

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 インドネシアを拠点に、日本にとどまらず海外でも大型の体験型・鑑賞型の作品を発表してきた栗林隆。その展覧会が、入善町 下山芸術の森 発電所美術館で開催されている。

 栗林は1968年長崎県生まれ。93年に武蔵野美術大学造形学部日本画科を卒業後、渡独。2002年にクンストアカデミーデュッセルドルフでマイスターシューラーを取得し、ドイツで活動。帰国したのち、13年にインドネシアへ移住し、現在はジョグジャカルタを拠点として、世界各地で制作・発表を続けている。

 栗林は、東西分断の歴史をもつドイツでの滞在経験から、「境界」をテーマに、様々な視点から物事の異なる側面を喚起させる作品を制作してきた。本展では、東日本大震災から10年目を迎える2021年をまえに、福島での長年のリサーチを重ねあたためてきたプロジェクト《元気炉》を、元発電所の空間で実現する。