EXHIBITIONS

安井鷹之介展

“ Gate of Absence_ 不在の門 ” 雄勝防潮堤美術館 予告編

2020.11.28 - 12.10

安井鷹之介 Gate of Absence_ 不在の門 彫刻作品

安井鷹之介 Islander's"O" 壁画完成イメージ

安井鷹之介 Leveling Wave 映像作品

安井鷹之介 Islander's"O" #1 2020

安井鷹之介 Islander's"O" #8 2020

安井鷹之介 Islander's"O" #4  2020

 アーティスト・安井鷹之介の個展が東京・東日暮里のアートスペース「元映画館」で開催。「絵画」と「彫刻」を一体化させる独自の作品を手がけてきた安井の、「雄勝防潮堤美術館」での壁画制作に先がけた予告編的個展となる。

 安井は1993年愛知県生まれ。2019年東京藝術大学彫刻科卒業。彫刻制作を主軸に、彫刻の制作手法を採用した絵画も制作している。石膏と布を使ってボリュームと質感をつり上げる作品の存在感は唯一無二のもの。日本のアーティストであるということをほぼ感じさせず、世界のアートの最前線の文脈と直接的に接続した洗練された表現が注目されている作家のひとり。アートの歴史を踏襲しながら、現代的で開かれた作品をつくり続ける姿が幅広い層の共感を呼んでいる。

「雄勝防潮堤美術館」は、東日本大震災で津波の被害を受け、町の8割が壊滅した宮城県石巻市雄勝町に誕生する美術館。高さ約10メートルの巨大防潮堤を美術館に変えるプロジェクトが進められ、2021年に開館予定。沿岸3.5キロメートルという世界一長い美術館が誕生し、防潮堤が建って風景が変わってしまった場所に、様々なアーティストによって壁画が描かれ新しい風景が生まれていく。

 安井は、同館のオープニングを飾る壁画1作目を担当し、7.2×54.6メートルの巨大壁画《Islander's"O"》を制作。本展では来春の壁画制作のために、雄勝町でのリサーチを通じて手がけた彫刻や絵画、映像作品を公開する。