EXHIBITIONS

内海聖史「squid」

内海聖史 参考作品(新作)

 精緻な絵画や実験的な作品も手がけてきたアーティスト・内海聖史の個展「squid」がアートフロントギャラリーで開催される。

 内海は1977年茨城県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科を修了し、現在は茨城県境町で制作を続けている。

 東京都現代美術館や上野の森美術館、茨城県北芸術祭、資生堂ギャラリーほか美術館・ギャラリーでの様々な美術展のみにとどまらず、パレスホテル東京やアンダーズ東京などのパブリック・アートでも高い評価を得ている内海。その作品の多くは、様々な色の円の集合体で画面が埋め尽くされており、「独自の作風を確立した色彩の画家」と目されることが多い。同時に、空間と鑑賞者と作品との関係性をつねに模索し挑戦し続けているアーティストでもある。

 本展では、内海が長年温めてきた「環世界」を背景としたコンセプトで新作を発表。これまで作家が思考し表現し続けてきた色彩の世界が、展示空間に入り込むことによって「体感」として感じられるインスタレーション作品と、色とりどりの平面作品を展観する。