EXHIBITIONS

Shadow of Focus

2020.11.13 - 12.25

ロバート・キャパ This is Israel 1948/49

ユーサフ・カーシュ Grace Kelly 1956

ビル・ブラント KISMET AND MIRROR 1957

 ロバート・キャパとユーサフ・カーシュの作品を中心とした展覧会「Shadow of Focus」が、UCHIGO&SHIZIMI Galleryで開催されている。

 20世紀を代表する写真家、ロバート・キャパとユーサフ・カーシュ。戦時下でのフォトジャーナリズムを確立し40歳の若さで他界したキャパは、日本でもこれまで多くの展覧会や出版物が刊行されている。

 いっぽうカーシュは、著名人のポートレイト写真を撮影する肖像写真家として20世紀に活躍し確固たる地位を築いた。1941年に撮影されたイギリスのウィンストン・チャーチル首相の肖像は、代表作のひとつとしてよく知られている。

 ふたりは写真に対して、フォトジャーナリズムとポートレイトという対照的なアプローチをとったが、フォトグラファーとして映し出そうとしたものには共通点がある。それは「人間の内面性」をとらえ作品にすること。キャパは戦時下という状況における人間の無意識的な表情や内面性を、カーシュは被写体のプライベートな人間性と内面の美しさをカメラにとらえ表現した。

 本展ではキャパとカーシュの生い立ちを軸に、対照的なアプローチでありながらも20世紀写真芸術として人間の内面性をとえた両者の作品を紹介。加えて、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ビル・ブラントなどの作品も展示する。