EXHIBITIONS

runurunu「ANIMAGRA」

新大久保UGO
2020.11.11 - 11.15

「ANIMAGRA」メインビジュアル

runurunu(川邊靖芳) 参考画像

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 runurunu(川邊靖芳)の6年ぶりとなる個展「ANIMAGRA」がアートスペース・新大久保UGOで開催中。会期は11月15日まで。

 runurunuは川邊靖芳によるアーティスト活動名、また同名のファッションブランド。川邊は主に視覚表現を通じて宗教・ヒエラルキー・ジェンダー・フリークスなどのボーダーを問う、グラデーションを可視化するという軸のもと活動している。

 ファッションブランド「runurunu」のコンセプトは、意味を軽くすること。制作プロセスに「易」を取り入れたものや、バラバラにつくられた素材の断片を組み合わせた、偶然性のある立体的なパターンが特徴的である。川邊の実践は、原始体験として幼少期よりキリスト教系カルト教団で育ったことと、ドレスメーカー学院を卒業後のホームレス期間、また自身がクィアであることが深く影響しており、近年は肛門や女性器を彷彿とさせる形状のバッグや衣服、それらにまつわる写真、映像、インスタレーションなどの制作を行っている。

 本展では、自身のクエスチョニングである状態のジェンダー・セクシュアリティと、同性愛者/両性愛者であったと言われているアンデルセン作の『人魚姫』の物語とのつながり、そして、川邊自身が生まれ育った家庭が厳格なキリスト教系の信者であったことから、性的少数者に対する否定的な観念との共存から生まれたファッションプロダクトや作品が出展される。

「この度ANIMAGRAというテーマに基づき複数メディアによる作品群を制作しました。展示内容には新作のファッションプロダクトと写真、映像のほかソフトスカルプチャーなどによるインスタレーションを行います。ANIMAGRAは前立腺刺激機器の『エネマグラ』と『アニマ』を掛けた造語です。これらに通底して、現在模索中である自身のクエスチョニングなジェンダーと、保守キリスト教的なGSMに対する否定的観念との共存から生まれる代替信仰としての表現が交錯します(アーティストステートメントより)」。