EXHIBITIONS
横溝美由紀「untitled 2020」
横溝美由紀は東京都生まれの美術家。1990年代からプラスチックなど、身近にある人工素材を使ったサイトスペシフィックなインスタレーションを国内外で発表してきた。
本展は、横溝が煉瓦を模して、セロハンテープとプラスチックシートを用いてつくり出した箱《aero sculpture》を幾重にも積み重ねた、半透明の彫刻のインスタレーションが展示されている。
空気を可視化した彫刻は、「ある」ようで「ない」、「見える」ようで「見えない」と言う繊細な感覚を想起させる。光をまとい重力を認識できないブロックは、まるで建築物の亡霊のように光る彫刻として静かに、そしてかすかに存在している。会期後には、消えてなくなる儚き幻影は、静謐な時間と空間のなかで鑑賞者を柔らかく包み込む。
また本展では《aero sculpture》と同じ空間に、縦軸と横軸の交わるペインティングの新作シリーズ「angle」と「crossing」が並ぶ。
本展は、横溝が煉瓦を模して、セロハンテープとプラスチックシートを用いてつくり出した箱《aero sculpture》を幾重にも積み重ねた、半透明の彫刻のインスタレーションが展示されている。
空気を可視化した彫刻は、「ある」ようで「ない」、「見える」ようで「見えない」と言う繊細な感覚を想起させる。光をまとい重力を認識できないブロックは、まるで建築物の亡霊のように光る彫刻として静かに、そしてかすかに存在している。会期後には、消えてなくなる儚き幻影は、静謐な時間と空間のなかで鑑賞者を柔らかく包み込む。
また本展では《aero sculpture》と同じ空間に、縦軸と横軸の交わるペインティングの新作シリーズ「angle」と「crossing」が並ぶ。


