EXHIBITIONS
市川孝
「愉しむ」の道具展
陶芸家・市川孝による「『愉しむ』の道具」展がCenter for COSMIC WONDERで開催される。
市川は1967年滋賀県生まれ。滋賀県・伊吹町に築窯し、日本各地や海外で個展を開催。使う人の生活に溶け込むうつわづくりを心がけ、茶にまつわる出来事を独自の視点で拡張する。また近年では、野や森に茶道具を持ち出す「茶車」によって独自の茶会を開催し、茶の魅力を伝えている。
本展は、静寂な美しい時の間、心身を満たす茶車や茶道具をはじめとする近年の作品によって、空間を独自の見立てで構成。自然の要素に触れる本質的な喜びと、道具を通して集う私たちに、水、植物、火と遊ぶ豊かさを取り戻してくれる展示となる。本展に寄せて、市川は次のように述べている。
「今回は、『愉しむ』の心に火をつけたい。そんな想いから道具づくりをしました。関心があるのは、火で遊び、水に触れ、植物と遊ぶこと。遊ぶことは楽しい。でも楽しいって楽ではありません。食事だって、食材に手をかけてご馳走になり、お茶淹れだって、ゆっくり準備をすれば美味しくはいり、花活けだって、足で採集すれば花のかおが活かされます。手間がかかった方が得るものが大きいと思うのです。
いまのこの時だから、心静かにちょっと手間をかけて、ゆっくり時間を愉しむのはいかがでしょうか。植物の香りの雫を集める蒸留器。木を燃やして、食材や飲み物をスモークする燻製器。野草や穀物を煎る片手鍋。植物の粉と水を合わせるこね鉢。コトコト、プクプクなど音も愉しむ耐火の壺。植物の油をあかりにする灯火器。そんな道具を薪を燃やして焼きあげます。そして京都美山「竜宮」の素色、COSMIC WONDERの空間の素白色を想像しながら、うつわを仕上げたいと思っています(市川孝)」。
市川は1967年滋賀県生まれ。滋賀県・伊吹町に築窯し、日本各地や海外で個展を開催。使う人の生活に溶け込むうつわづくりを心がけ、茶にまつわる出来事を独自の視点で拡張する。また近年では、野や森に茶道具を持ち出す「茶車」によって独自の茶会を開催し、茶の魅力を伝えている。
本展は、静寂な美しい時の間、心身を満たす茶車や茶道具をはじめとする近年の作品によって、空間を独自の見立てで構成。自然の要素に触れる本質的な喜びと、道具を通して集う私たちに、水、植物、火と遊ぶ豊かさを取り戻してくれる展示となる。本展に寄せて、市川は次のように述べている。
「今回は、『愉しむ』の心に火をつけたい。そんな想いから道具づくりをしました。関心があるのは、火で遊び、水に触れ、植物と遊ぶこと。遊ぶことは楽しい。でも楽しいって楽ではありません。食事だって、食材に手をかけてご馳走になり、お茶淹れだって、ゆっくり準備をすれば美味しくはいり、花活けだって、足で採集すれば花のかおが活かされます。手間がかかった方が得るものが大きいと思うのです。
いまのこの時だから、心静かにちょっと手間をかけて、ゆっくり時間を愉しむのはいかがでしょうか。植物の香りの雫を集める蒸留器。木を燃やして、食材や飲み物をスモークする燻製器。野草や穀物を煎る片手鍋。植物の粉と水を合わせるこね鉢。コトコト、プクプクなど音も愉しむ耐火の壺。植物の油をあかりにする灯火器。そんな道具を薪を燃やして焼きあげます。そして京都美山「竜宮」の素色、COSMIC WONDERの空間の素白色を想像しながら、うつわを仕上げたいと思っています(市川孝)」。

