EXHIBITIONS
柳澤紀子 - Miasma 瘴気-
国際的に活動する美術家・柳澤紀子の展覧会「- Miasma 瘴気-」がカスヤの森現代美術館で開催されている。
柳澤は1940年静岡県浜松市生まれ。65年東京藝術大学大学院油画研究科油画専攻修了。東京藝術大学在学中にゴーギャンの木版画《ノアノア》に感銘を受け、大学院でフランス留学から帰朝した駒井哲郎に師事する。在学中より銅版画の才能を開花させた柳澤は、71〜75年までニューヨークのプリントメーキング・ワークショップにて制作を行い、92年には文化庁派遣芸術家在外研修員としてロンドンに滞在。2003〜11年まで武蔵野美術大学造形学部油画学科版画研究室で教授を務めた。
銅版画を中心に作家としてのスタートを切り、その後、サイズの制約を受けないミクストメディアやパブリック・アートへと展開し、国内外で高い評価を受けている柳澤。2006年に初めてキエフを訪れて以降、制作されている作品「Test Zone(放射能実験にかかわる危険地域を象徴するイメージ)」のシリーズのように、原発など科学技術と人間の関わりなどを扱った作品や、人と自然、とくに動物との関わりを強く意識した作品、人体をモチーフに人間の内面を深く掘り起こそうとする作品など、造形作品としての魅力や技量だけではなく、つねに現実を見つめて実社会を反映したテーマをもつ作品は手がけてきた。
本展では、美術の愛好家だけではなく、人種、世代、ジェンダーを超えて多くの人々へ向けられる、柳澤のこれまでの仕事を紹介。作品に込められた問いかけを鑑賞者とともに考える。
柳澤は1940年静岡県浜松市生まれ。65年東京藝術大学大学院油画研究科油画専攻修了。東京藝術大学在学中にゴーギャンの木版画《ノアノア》に感銘を受け、大学院でフランス留学から帰朝した駒井哲郎に師事する。在学中より銅版画の才能を開花させた柳澤は、71〜75年までニューヨークのプリントメーキング・ワークショップにて制作を行い、92年には文化庁派遣芸術家在外研修員としてロンドンに滞在。2003〜11年まで武蔵野美術大学造形学部油画学科版画研究室で教授を務めた。
銅版画を中心に作家としてのスタートを切り、その後、サイズの制約を受けないミクストメディアやパブリック・アートへと展開し、国内外で高い評価を受けている柳澤。2006年に初めてキエフを訪れて以降、制作されている作品「Test Zone(放射能実験にかかわる危険地域を象徴するイメージ)」のシリーズのように、原発など科学技術と人間の関わりなどを扱った作品や、人と自然、とくに動物との関わりを強く意識した作品、人体をモチーフに人間の内面を深く掘り起こそうとする作品など、造形作品としての魅力や技量だけではなく、つねに現実を見つめて実社会を反映したテーマをもつ作品は手がけてきた。
本展では、美術の愛好家だけではなく、人種、世代、ジェンダーを超えて多くの人々へ向けられる、柳澤のこれまでの仕事を紹介。作品に込められた問いかけを鑑賞者とともに考える。

