EXHIBITIONS

中村佑介展

BEST of YUSUKE NAKAMURA

「中村佑介2021年カレンダー」表紙(描き下ろし) © Yusuke Nakamura

森見登美彦(著)/上田誠(原案) 『四畳半タイムマシンブルース』単行本(KADOKAWA)

入館者特典「オリジナルマスクケース」 イメージ ©Yusuke Nakamura

過去の展覧会の様子

過去の展覧会の様子

 イラストレーター・中村佑介の展覧会が開催。本展は、活動15周年を記念して大阪・池袋・名古屋・福岡を巡回した「中村佑介展」に最新作などを多数加え、作品300点以上が揃う過去最大規模の巡回展となる。

 中村は1978年兵庫県生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業。ASIAN KUNG-FU GENERATION、さだまさしのCDジャケットをはじめ、小説『謎解きはディナーのあとで』『夜は短し歩けよ乙女』や音楽の教科書など数多くの書籍カバーを手がけている。
 
 本展では、最新の作品を含め、中村がこれまで携わってきた仕事のほぼすべてが一堂に集結。「中村佑介2021カレンダー」の原画コーナーでは描き下ろしの表紙などが初公開されるほか、完成イラストや着色前の線画、さらにアイデアスケッチなども展示される。

 また会期中には入館者特典として、疫病を鎮めるとされる謎の妖怪・アマビエをモチーフに中村がイラストを描いた「オリジナルマスクケース」のプレゼントや、会場限定となるオリジナルグッズの販売も行う。

「『描く』というのは、誰とも会わずにひとり紙を通し、まだ見ぬ人へ想いを投げかける行為です。ここにはそんな18年分の膨大な時間と問いがあります。また『観る』というのは、それらをどう思うか、どんな答えを返すのかという行為です。その往復によって絵はようやく完成します。つまり、こんな状況下で自粛を余儀なくされている『喋る』『動く』『集まる』をもともと必要としないめずらしいコミュニケーション。展覧会を通し、沈黙を大いに活用していただければ幸いです(中村佑介)」。