EXHIBITIONS
Once upon a future – ある未来の話
アジア出身のアーティストによるグループ展「Once upon a future – ある未来の話」がnca | nichido contemporary artで開催。ヂャン・リーレン、オウ・ソウイー、ブスイ・アジョウの3名が参加する。
台湾出身のヂャン・リーレン1983年生まれ。主に映像作品、アニメーション、インスタレーションを用いて、歴史に基づく新たな物語を創造している。作品は、フランスの哲学者ボード・リヤール(1929〜2007)が提唱する「シミュラークル(模像 / 幻影)」の概念を取り入れて制作。コンピュータやテレビなどのデジタル技術によって、現実よりもよりリアルなイメージを創造することができる現在、私たちの暮らしに存在するシミュラークルが想像と現実との境界を完全に崩壊してしまうことに警鐘を鳴らしている。
マレーシア出身のオウ・ソウイーは78年生まれ。イメージのもつメカニズムに強い関心を寄せ、主に映像やインスタレーションを通して歴史、政治、権力、画像との関係性を探求。植民地、冷戦時代の書籍や資料、映画、またその土地にある口承を作品に取り入れ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を行き来させながらマレーシアや東南アジアの歴史を解き明かそうと試みている。
ブスイ・アジョウは86年生まれ。タイ最北の地・チェンライで暮らす遊牧少数民族(アカ族)の職人の家に生まれたアジョウの芸術的実践は、作家自身の個人的な背景と密接につながっており、表現のなかに民族の口承文学を引用。アカ族にとって文化や民族の歴史、伝説、風習の伝達の手段であった口承文学が、近年の電気の普及による急激に変化した生活様式によって失われつつあるなか、アジョウはそのカケラを拾い集め、自身の現代の生活に織り交ぜながら絵画に表している。
本展では異なるバックグラウンドをもつアーティスト3名が、自身の体験をもとに手がけた作品を展示。それぞれの視点で歴史を横断しながら、多様化・複雑化する現代社会が抱える様々な問題、そして未来への課題を提示し、私たちに直面するであろう問題を投げかける。
台湾出身のヂャン・リーレン1983年生まれ。主に映像作品、アニメーション、インスタレーションを用いて、歴史に基づく新たな物語を創造している。作品は、フランスの哲学者ボード・リヤール(1929〜2007)が提唱する「シミュラークル(模像 / 幻影)」の概念を取り入れて制作。コンピュータやテレビなどのデジタル技術によって、現実よりもよりリアルなイメージを創造することができる現在、私たちの暮らしに存在するシミュラークルが想像と現実との境界を完全に崩壊してしまうことに警鐘を鳴らしている。
マレーシア出身のオウ・ソウイーは78年生まれ。イメージのもつメカニズムに強い関心を寄せ、主に映像やインスタレーションを通して歴史、政治、権力、画像との関係性を探求。植民地、冷戦時代の書籍や資料、映画、またその土地にある口承を作品に取り入れ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を行き来させながらマレーシアや東南アジアの歴史を解き明かそうと試みている。
ブスイ・アジョウは86年生まれ。タイ最北の地・チェンライで暮らす遊牧少数民族(アカ族)の職人の家に生まれたアジョウの芸術的実践は、作家自身の個人的な背景と密接につながっており、表現のなかに民族の口承文学を引用。アカ族にとって文化や民族の歴史、伝説、風習の伝達の手段であった口承文学が、近年の電気の普及による急激に変化した生活様式によって失われつつあるなか、アジョウはそのカケラを拾い集め、自身の現代の生活に織り交ぜながら絵画に表している。
本展では異なるバックグラウンドをもつアーティスト3名が、自身の体験をもとに手がけた作品を展示。それぞれの視点で歴史を横断しながら、多様化・複雑化する現代社会が抱える様々な問題、そして未来への課題を提示し、私たちに直面するであろう問題を投げかける。



