ドナルド・エヴァンズ展

　ドナルド・エヴァンズは1977年、32歳という若さで夭折したアメリカの画家。小さな頃から切手に興味をもち、自分自身の創造の国々を夢見たエヴァンズは、のちに「切手」という形式を用いて、見る者を空想の国へと誘うような水彩画を数多く残した。

　短い生涯で制作した作品では、緑滴る南洋の国やカモメの舞う北の国まで42ヶ国もの想像の王国を水彩で緻密に描写。戦争も飢餓もない、平和な国々の便りを切手に託した。

　本展では、個人コレクションを交えながら、エヴァンズの作品14点を展示。日本でエヴァンズの作品をまとめて紹介する貴重な機会となる。