EXHIBITIONS

長崎 美術 往来!-長崎県美術館コレクションから

2020.10.03 - 2021.01.03

野口彌太郎 長崎の夕ぐれ 1950 長崎県美術館蔵

「鎖国」の時代から海外交流の拠点であった長崎。明治時代を迎えた後も、海の外からもたらされた西洋や中国の文化と、日本文化が入り混じる独特の風情をもつ都市として、芸術に関わる人々を引きつけてきた。その結果、多くの芸術家たちによって長崎を題材とした作品が生み出され、そして地元の作家たちも、それらに刺激を受けつつ長崎の外へと自らの表現を発信していった。

 本展では、長崎県美術館のコレクションから、長崎ゆかりの美術作品をいくつかのテーマに沿って紹介。数多くの作家の目に映った長崎の姿を見つめることで、鑑賞者も複数の時空を旅しながら、長崎の文化的風土を改めてとらえ直すことができるだろう。

 出展作家は、椿貞雄、吉岡憲、中川一政、津上みゆき、大久保玉珉、東松照明、小川緑、舟越保武、井上孝治、彭城貞徳、山本森之助、横手貞美、山崎正明、山下南風、野口彌太郎、木村伊兵衛など。長崎を舞台に往き交う美術を楽しみたい。