EXHIBITIONS

Artists in FAS 2017 入選アーティストによる成果発表展

2017.09.09 - 11.05

入選アーティストによる滞在制作の様子

入選アーティストによる滞在制作の様子

入選アーティストによる滞在制作の様子

 藤沢市アートスペース(FAS)が、多様な創作活動に携わるアーティストたちに、レジデンスルームでの制作と展示ルームにおける展示と発表の機会を提供するアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「Artists in FAS」。

 第2回目となる今回、全国の125件の応募のなかから入選を果たしたのは、伊藤夏実、瀬川祐美子、生川珠央の3名。8HOTEL賞受賞アーティストにはO.Sujinが選ばれた。
 
 伊藤夏実は女子美術大学院博士前期課程洋画研究領域1年次に在籍。様々な素材を使い、記憶することやトラウマなど、頭の中での出来事をテーマに制作を行っている。

 他方、瀬川は2016年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画技法・材料研究分野を修了。ヒトの心や、五感が感情や行動に表出されるまでのプロセスに関心を寄せながら作品を手がけている。

 ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ芸術学科に在籍し、英国内外の展覧会で多数作品を発表する生川は、他者の記憶や時間、未来や身体の一部などを一度預かり入れて得たインスピレーションで、映像や写真を制作している。

 8HOTEL受賞者のO.Sujinは、17年に多摩美術大学院デザイン専攻プロダクトデザイン領域を修了。自然と人にやさしい素材である土を用いてデザイン性の価値と感心を高めたプロダクト加工を研究している。

 FASと8HOTELの両会場にて、入選アーティストたちが7月1日から9月3日までの最大2カ月間を藤沢で過ごし、FASのレジデンスルームで滞在制作を行って結実させた作品を展示する。