EXHIBITIONS

森山亜希「ドル・プレイ」

2020.10.06 - 11.21

森山亜希 Two rooms(部分) 2020

 人形をモチーフに絵画を描くアーティスト・森山亜希の約2年ぶりとなる個展がun petit GARAGEで開催される。

 森山は1991年埼玉県生まれ。2018年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、20年に同大学大学院美術研究油画技法材料研究室を修了。受賞歴に「シェル美術賞2016」入選、「第3回 CAF賞」山口裕美賞などがある。

 雛人形やぬいぐるみ、こけし、五月人形、市松人形、フィギュア。森山は、私たちの生活に深く結びつく人形をモチーフに描き、なかでも、リカちゃんやバービー人形といった象徴的な女児向け玩具を選んで、ジェンダーやその他の役割の押しつけをテーマとした「人間劇」を表現している。

 本展のテーマは「人形によるごっこ遊び」。前回の個展「ICON」では人の「他者へ理解」について描いた作家が、いまもう一度「自分自身」へ立ち返る必要性を提示する試みとして、個人と社会の新たな関係性のイメージを投げかける。