EXHIBITIONS

風景と食設計室 ホー「台所に立つ、灯台から見る」

2020.10.03 - 12.20

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る 2020 撮影=柳原良平

「風景と食設計室 ホー」は、東京都と富山県を拠点に活動する高岡友美と永森志希乃によるユニット。「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界とわたしの手のひらはつながっている。」をコンセプトに、様々な風景・文化・社会と鑑賞者が、「食」を媒介にしてつながるような作品を制作してきた。食事と朗読の公演やインスタレーションなどによる、その時、その場所でしか体験できない作品とその活動は、近年ますます注目を浴びている。

 ふたりのリサーチは、歴史に残ることのない個人的なエピソードや、何気ない暮らしの様子を丁寧に掘り起こすもの。昔の思い出、食べていたもの、誰とどのような話をしていたかといった、ほんの些細な出来事をもとに、いくつかの物語を紡いでいる。

 風景のなか、まるでひとつの点をフォーカスするような細部への視点は、かえって、私たちが大きな世界とつながっていることを教えてくれる。

 本展では、黒部の山辺と海辺を中心に、かつての風景や人々の生活をリサーチした新作《台所に立つ、灯台から見る》を発表する。主に、物語/テキスト(パンフレット)、映像、ドローイング、造作物、公演映像(Web配信)などで構成され、黒部の地形とそこでの人々の暮らしに焦点が当てられている。渦中の新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、今年も相次ぐ台風や豪雨災害、いまだ爪痕の消えない地震災害など、昨日までの価値観や常識が通用しない事象に直面する現在において、私たちの生について問い直す。

 また、インスタレーションを表現の中心に据えた本展は、風景と食設計室 ホーの新たな挑戦となる。

 なお2020年10月15日から、特設サイトで展示中の「食事と朗読の記録」の映像が公開される。