EXHIBITIONS

ガンダーラの仏像と仏伝浮彫

2020.10.03 - 2021.03.28

初転法輪 2~3世紀

説法印仏坐像 3世紀頃

ストゥーパ型舎利容器 2~3世紀

愛馬別離 2~3世紀

三坐仏 3~4世紀

 半蔵門ミュージアムが特集展示「ガンダーラの仏像と仏伝浮彫」を開催。本展は、釈尊の前世の物語を表す場面や、釈尊誕生の瞬間と直後の様子、出家に向かう過程、悟りを開き、諸説法を経て涅槃に至る、釈尊一代記で展示を構成し、ガンダーラでつくられた仏像や舎利容器、仏伝浮彫を紹介する。

 会場の前半部「仏像と舎利容器」では、釈尊像、弥勒菩薩像、片岩やストゥッコ(化粧漆喰)の仏頭などを展示。また、説法印(転法輪印)を結んで結跏趺坐する釈尊の姿が刻まれた《説法印仏坐像》(2~3世紀)や、釈尊の舎利(遺骨)の代替品を納め、信仰の対象とされていた「ストゥーパ型舎利容器」(2~3世紀)などが並ぶ。

 後半部では「仏伝浮彫」を特集。仏伝浮彫は、釈尊の生涯や説話を表現したレリーフのことで、ストゥーパ(仏塔)の周囲などに据え付けられていた。釈尊の前世から生誕、涅槃に至るまでの一代記を10点の仏伝浮彫(レリーフ)でたどる内容となる。

 また新収蔵品の《誕生》(2~3世紀)、《四門出遊》(2~3世紀)、《愛馬別離》(2~3世紀)は今回が初公開となる。