EXHIBITIONS
中村太一「IPIRIA」
都市郊外の風景を描いてきたペインター・中村太一の個展がCAVE-AYUMIGALLERYで開催されている。
中村太一は1982年神奈川県生まれ。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。キャンバスに油彩、水彩、あるいは紙に水彩で描く具象作品、雑誌の切り抜きのうえにアクリル絵具などで自由にストロークを加えたミクストメディア作品など、様々な制作を行う。いずれの作品でもシンボルやメタファーが用いられ、一貫して、自然の摂理を逸脱することで進歩してきた人間に対する複雑な思いを込めている。
本展のタイトルにある「IPIRIA」は、オーストラリアの先住民アボリジナルに伝承される精霊の名前のこと。かねてより中村は、環境と人間の共生について思いを寄せ絵画制作を続けており、大学を卒業し作家としての活動を始めた時期に開催された個展「Temptation of the landscape」(UPSTAIRS GALLERY、東京、2011)では、すでに精霊を描いた緑の印象の強い作品を発表していた。
オーストラリアに対しては、画集を通して感銘を受けた以来強い憧れを抱き、自然、信仰、神話への興味から、約10年のあいだに2度のオーストラリア旅行と、滞在制作での展覧会を経験している。
本展では、作家がオーストラリア先住民の文化に深く共感し、神話に発想を得た新作を発表。自然への深い敬愛から、大地とそこに住む動物たちと調和を保ちながら生きてきた先住民たちの思想は、コロナ渦で世界が変化しても変わらない、大切なものを私たちに伝える。
中村太一は1982年神奈川県生まれ。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。キャンバスに油彩、水彩、あるいは紙に水彩で描く具象作品、雑誌の切り抜きのうえにアクリル絵具などで自由にストロークを加えたミクストメディア作品など、様々な制作を行う。いずれの作品でもシンボルやメタファーが用いられ、一貫して、自然の摂理を逸脱することで進歩してきた人間に対する複雑な思いを込めている。
本展のタイトルにある「IPIRIA」は、オーストラリアの先住民アボリジナルに伝承される精霊の名前のこと。かねてより中村は、環境と人間の共生について思いを寄せ絵画制作を続けており、大学を卒業し作家としての活動を始めた時期に開催された個展「Temptation of the landscape」(UPSTAIRS GALLERY、東京、2011)では、すでに精霊を描いた緑の印象の強い作品を発表していた。
オーストラリアに対しては、画集を通して感銘を受けた以来強い憧れを抱き、自然、信仰、神話への興味から、約10年のあいだに2度のオーストラリア旅行と、滞在制作での展覧会を経験している。
本展では、作家がオーストラリア先住民の文化に深く共感し、神話に発想を得た新作を発表。自然への深い敬愛から、大地とそこに住む動物たちと調和を保ちながら生きてきた先住民たちの思想は、コロナ渦で世界が変化しても変わらない、大切なものを私たちに伝える。



