EXHIBITIONS

Philippe Weisbecker Inside Japan - Carpentry Tools, Architectures, Daily Items -

フィリップ・ワイズベッカーが見た日本

―大工道具、たてもの、日常品

ギャラリー エー クワッド
2020.10.02 - 11.20

フィリップ・ワイズベッカー TWO SAWS 2020 © Toshiaki Miyamoto

フィリップ・ワイズベッカー MEGURO-KU 2020 © Toshiaki Miyamoto

フィリップ・ワイズベッカー WOOD CHISELS 2020 © Toshiaki Miyamoto

 日常の風景のなかにある何気ないものを、独特な感性で描くアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーの個展が開催される。

 フィリップ・ワイズベッカーは1942年生まれ。66年フランス国立高等装飾美術学校卒業。68年にニューヨークに移住し、アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーション制作を数多く手がける。2006年にフランスへ帰国後は、アートワークを本格的に制作開始し、欧米や日本で発表を続けてきた。

 04年には、アンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山に滞在。日本での仕事も多く、JAGDA、NYADC、東京ADCなどの賞を受賞し、2020年東京オリンピック・パラリンピック公式ポスターのデザインにも参加している。主な作品集に、『Philippe Weisbecker Works in Progress』(パイ・インターナショナル刊)、『HAND TOOLS』(888ブックス刊)などがある。

 本展では、ワイズベッカーが日本滞在中に見つけたものを描いた作品を展示。車留めや立ち入り禁止のために道路に置かれるバリア標識、トラックや建物、畳敷きの和室、ゴミ箱、日常の道具から大工道具に至るまで、ワイズベッカーの目線で描かれた日本の様々な姿を見ることができる。

 また、パリにあるアトリエを作家自ら案内する映像も公開。制作ノートをはじめ、ワイズベッカーが日本から持ち帰り、アトリエで使用しているお気に入りの道具なども並ぶ。