EXHIBITIONS

三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館

2017.10.07 - 11.26

三沢厚彦、舟越桂、小林正人、杉戸洋、浅田政志 with Animals 2017 Photographs by Masashi Asada

三沢厚彦、舟越桂、小林正人、杉戸洋、浅田政志 with Animals 2017 Photographs by Masashi Asada

三沢厚彦 Animal 2016-01 撮影=渡邉郁弘

三沢厚彦 Bird 2013-01 撮影=加藤健

舟越桂 言葉をつかむ手 2004 撮影=岩根悠樹

 現代の日本を代表する彫刻家のひとり、三沢厚彦。代表作の「ANIMALS」は、鑿(のみ)や刀を用いた伝統的な木彫の技法によってクスノキの丸太から彫りだされ、油絵具で彩られてなまなましい生命感を漂わせている。

 今回、三沢の手でつくられた動物たちが出現するのは、白井晟一設計による特徴的な建築で知られる渋谷区立松濤美術館。「アニマルハウス 謎の館」と称された美術館では、周囲の空気を振動させるような強い存在感を放つ動物たちと建築空間との新たな関係性が生み出される。

 三沢は館の主人として、会期中は館内に居場所を構え、親交の深い彫刻家の舟越桂や画家の小林正人、杉戸洋、写真家の浅田政志を招き入れる。作家らの作品の交歓と共鳴によって今後巻き起こる出来事にも注目したい。