EXHIBITIONS

女子美術大学付属高等学校卒業制作展2019「私の舟出 ~卒業できない作品たち~」

AOYAMA STUDIO 164・239
2020.09.26 - 10.04

女子美術大学付属高等学校卒業作品展2019「私の舟出 〜卒業出来ない作品たち〜」 キービジュアル

 新型コロナウイルスの影響で中止となった「女子美術大学付属高等学校・卒業制作展2019」が、アートの分割オーナー権を取引可能なマッチングブラットフォーム「STRAYM(ストレイム)」を運営するSMADONA株式会社の協力を得て実現。

「女子美術大学付属高等学校卒業制作展2019『私の舟出 ~卒業できない作品たち~』」と題して、AOYAMA STUDIO(東京)を会場に開催される。会期は9月26日~10月4日まで。

 創立106年を迎える女子美術大学付属高等学校・中学校は、創立当初より芸術による女性の経済的自立を目指す伝統校。美術教育を基幹としながらすべての教科、リベラルアーツを大事にしている個性的な学校でもあり、世界でもまれな美術大学付属校として、これからの未来を生きる子供たちに必要な学力を育んでいる。

 2019年度の同校卒業生たちは卒業制作展の中止を受けて、発表の場を、と諦めることなく自主的に活動。その呼びかけに応え、SMADONA株式会社は、「コロナ禍での卒業制作展中止に伴い、女子美術大学付属高等学校を卒業できなかった『作品たち』を無事卒業させたい、卒業した学生たちには貴重な体験の場を提供したい」との思いから、本展を支援するに至った。

 念願の開催となる本展に寄せて、「女子美術大学付属高等学校卒業制作展2019」実行委員会委員長は次の言葉を寄せている。

「私たちは、女子美術大学付属高等学校という大きな舟に乗っていました。そして卒業とともに様々な個々の舟に乗り出し舵を切ろうとしていました。しかし、私たち女子美術大学付属高等学校2019年度卒業生はコロナ禍で卒業展を開催する事が出来ず作品だけが5ヶ月もの間、卒業出来ないまま残されていました。

当然、私たちの気持ちも取り残されたままでした。このような状況は私たちだけじゃないことも理解しています。この度、幸運にも、皆様のご協力、ご支援のお陰で、卒業出来なかった作品たちの卒業式ともなる卒業制作展を開催させていただく事が決まり、卒業生それぞれの『舟』で、私たちはようやく作品と共に高校を卒業し、新たなそれぞれの方向に『舟出』し、『舵』を切り始めていけるはずです。最後に『卒業できていない作品』と『舵を切り始めた私たち』のご支援をいただければと思います(南部梨央生)」