EXHIBITIONS

TADのベスト版 コレクション+(プラス)

―あなたならどう見る?―

2020.09.19 - 11.03

ジャクソン・ポロック 無題 1946

 富山県美術館(TAD)が開館以来、収蔵作品を過去最大規模で紹介する展覧会「TADのベスト版 コレクション+(プラス)―あなたならどう見る?―」を開催する。

 富山県美術館は、前身となる富山県立近代美術館より20世紀美術の優品を数多く収集してきた。そのなかには、20世紀を代表するアーティスト、パブロ・ピカソの絵画作品を4点、版画作品を3点収蔵し、ピカソ芸術の特質である画風の変遷をたどることができる内容となっている。

 本展では、ピカソの収蔵作品全点を初めて同時に展示。またジョアン・ミロやマルク・シャガールなど、同館を代表する作品を筆頭に、これまで展示機会の少なかった作品も含めて、2階展示室すべてを使用しコレクション作品を公開する。

 また本展では、異なる分野で活躍するアーティストらがコラボレーションした展示コーナーも設置。アーティストの開発好明、アートテラーのとに~、美術批評家の林道郎、そして作家の山内マリコの4名が、同館の収蔵作品を独自の視点で紹介し、それぞれの作品の新たな見方や魅力を発見する。

 会期初日には、開発好明が公開制作「ロイからのバトン」を実施。同館蔵のロイ・リキテンスタイン作品「雄牛のプロフィール・シリーズ」を前に、その先の展開を想像して絵画作品を制作する。