EXHIBITIONS

松尾貴史 作品集「折り顔」展

森岡書店
2020.09.15 - 09.20

松尾貴史 作品集「折り顔」展より

「折り顔」作家としても活動する松尾貴史の作品集出版記念展が、森岡書店で開催されている。

 松尾は1960年兵庫県生まれ、大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。俳優、タレント、ナレーター、コラムニスト、「折り顔」作家など幅広い分野で活躍し、カレー店「般°若(ぱんにゃ)」の店主も務めている。

「折り顔」とは、1994年に松尾によって名づけられたアートの手法。日本の生んだ美しい伝承文化である折り紙の手法を用いて、刃物による切り込みや切り取りは行うことなく、折る・開く・膨らませることで人の「顔」を造形的な特徴や表情、世界観までを含めてかたちづくる。

 作品に使われる素材は、和紙、洋紙、コート紙など様々。また造形のモチーフとなる顔は、有名人、身近な人物、歴史上の人物、想像上あるいは伝説上の人物など、すべてにおいて制約を設けていない。

 松尾の作品集『折り顔』(株式会社古舘プロジェクト)は、新作・既存作品から選りすぐりの44点を収録。初のロケーション撮影にも挑戦し、「折り顔」が私たちの生活に溶け込んでいる様子を表現している。

 森岡書店の出版記念展では、作品集に収録された作品を中心に展示・販売。会期中の9月19日にはオンライントークイベントの開催も予定している。