EXHIBITIONS

EARTH WIND & FIRE

桑田卓郎|迫鉄平|田中真吾

2020.09.04 - 09.27

展示風景 Photo by Tomas Svab

展示風景 Photo by Tomas Svab

展示風景 Photo by Tomas Svab

「LIFE WITH ART」を基軸とし、国内外で活躍する作家を紹介してきたeN arts。今回のグループ展「EARTH WIND & FIRE」では、「生活空間に現代美術の作品を取り入れ、大好きな作品を愛で日々楽しむ」をテーマに企画し、3名のアーティスト、桑田卓郎、迫鉄平、田中真吾を迎えて開催する。

 桑田は1981年広島県生まれ。2001年京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業、07年多治見市陶磁器意匠研究所修了。「梅華皮」や「石爆」などの伝統的な陶芸の技術を用いながら、これまでにないポップで独創的な作品で知られている。ファッション界でも注目され、LOEWEの2020-21秋冬コレクションでは衣服の一部に陶芸を取り入れるという大胆なファッションに、桑田の陶器パーツが起用された。

 迫は1988年大阪府生まれ。2015年にキヤノン写真新世紀グランプリ受賞。決定的な瞬間をとらえるスナップショットを、映像(=連続した写真)に応用して制作を行う。間延びさせる、あるいは様々なショットを細切れに挿入するなど、写真の延長線上にあるような作品を通して、写真というメディアのもつ特性や限界を考察している。

 田中は1983年大阪府生まれ。2008年京都精華大学大学院芸術研究科芸術専攻修了。在学中より一貫して「火」を題材に、「火」を材料・道具・手段として駆使しながら、様々な角度から「火」を表現している。「焼く」「溶かす」という意志が関与する人為的な行為と、「燃える」「溶ける」という人がコントロールできない現象の狭間を往き来しながら制作を続けている。

 本展では、第一線で活躍する現代作家3名の作品を北欧家具とともに展示。いつもとは異なる雰囲気のeN artsで、「LIFE WITH ART」の空間を楽しむことができる(協力:CANON、KOSAKU KANECHIKA、nordique)。