石井亨 個展「TODAY」

　日本の伝統を継承し現代を描くアーティスト・石井亨の個展が、銀座 蔦屋書店のアートウォールギャラリーで開催されている。

　⽯井は1981年静岡県生まれ。2014年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科美術専攻を修了。15年に⽂化庁新進芸術家海外研修員に選出され、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館での研修を経て18年に帰国。現在は東京を中⼼に活動し、京都、ニューヨーク、ロンドンなど国内外で個展を開催している。

　⽯井は、着物や帯の⽂様染として江⼾時代より継承され、⽇本の伝統的な染織技法である「⽷⽬友禅染」の技術を⽤い、ユーモラスに現代社会を描いた作品を制作。その作品は、東京藝術⼤学⼤学美術館、モリカミ博物館（マイアミ）、ヴィクトリア&アルバート博物館（ロンドン）に収蔵されている。

「TODAY」と題された本展では、インターネット社会に発信される⼈物と⾵景画像の記録を、作家⾃⾝の⾝体⾏為（筆致の痕跡）を通して記憶に⽣成し、再構築を試みることをコンセプトとしたポートレイト、ランドスケープのドローイング作品群を展示。本展の出展作を含む石井の作品をOIL by 美術手帖でも販売する。