EXHIBITIONS

MAT, Nagoya Studio Project vol.6

Minatomachi POTLUCK BUILDING、NUCO
2020.08.22 - 09.28, 2020.09.29 - 10.03

上田良 A Magpie’s Nest 2019

大田黒衣美 sun bath 2020

加納大輔 『NEUTRAL COLORS』制作の過程

Gofish UCOの裏庭ライブ 2018 撮影=今井正由己 写真提供=アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会

スタジオプロジェクトvol.5の様子(青崎伸孝) 2019  撮影=三浦知也

 名古屋の港まちをフィールドにしたアートプログラム「MAT, Nagoya」が、港まちエリアでアーティストやデザイナー、ミュージシャンの制作・活動発表をサポートする 「MAT, Nagoya Studio Project」の6回目を開催中。

 今回は、表現媒体や手法を固定せず、様々な方法で表現活動を行う4人、上田良(うえだ・やや、アーティスト)、大田黒衣美(アーティスト)、加納大輔(グラフィックデザイナー)、テライショウタ(アーティスト、ミュージシャン)が参加する。

 上田は1989年大阪府生まれ、神奈川県在住。自作のオブジェを撮影した写真作品をはじめ、版画やドローイング、コラージュなど幅広い制作を行いながら、アーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」の一員として「複製」という手法の可能性について実験を試みている。

 大田黒は80年福岡県生まれ、愛知県在住。日常に潜む説明しがたい出来事や、正気と狂気の狭間にあるような人間の精神のあり様をテーマに、チューイングガムやうずらの卵の殻など、ストーリーに合わせてあらゆる素材を用い、絵画や立体、写真などの作品制作を行っている。

 加納は92年愛知県生まれ、東京都在住。2019年よりフリーランスとして活動を始め、オフセット印刷とリソグラフ印刷を融合させたオルタナティブな雑誌『NEUTRAL COLORS』や、映画・音楽・文学・美術・写真・サブカルチャーの領野を横断する批評誌『エクリヲ』などのアートディレクションのほか、ブックデザインを中心に手がけている。

 テライは1973年岐阜県生まれ、愛知県在住。95年に結成したハードコア・パンクトリオ「NICE VIEW」(現在は活動休止中)のギター/ボーカルを務めるいっぽう、2000年頃より歌とギターをメインとしたソロプロジェクト「Gofish」を開始。またイ・ランや柴田聡子ら、様々なアーティストとのコラボレーションも多数行い、近年は音楽とスパイスの宴「カレー・ミーティング」や「カレーとノイズ、その他」を主催するなど、活動の幅を広げている。

 4人はMinatomachi POTLUCK BUILDINGとNUCOでのスタジオ滞在(8月22日〜9月28日、予約制で見学可)を経て、滞在中に制作された作品を公開するオープンスタジオ(9月29日〜10月3日)を開催し、関連イベントなども予定。それぞれの活動分野や地域は異なる4人が港まちで生み出す、新たな表現に注目してほしい。