EXHIBITIONS

中﨑透「Human Landscape」

2020.09.12 - 12.26

中﨑透 上は《Orange Farm》、下は《Nostalgic House》(ともに2019) Photo by YANAGIBA Masaru

中﨑透 Colors #3 2019 Photo by HIRABAYASHI Takeshi

中﨑透 右は《Colors #1》、左は《Colors #2》(ともに2019) Photo by HIRABAYASHI Takeshi

 茨城を拠点に活動し、「Nadegata Instant Party」のメンバーとしても知られる美術家・中﨑透の個展がARTS ISOZAKIで開催される。

 中﨑透は1976年茨城県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程を満期単位取得退学。現在は水戸市に在住。言葉やイメージといった共通認識のなかに生じるズレをテーマに、自然体でゆるやかな手法を使って看板をモチーフとした作品や、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど様々な形式で制作を展開している。

 2006年にユニット「Nadegata Instant Party」を結成。07年には「遊戯室(中﨑透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わってきた。また11年よりプロジェクト「FUKUSHIMA!」に参加し、主に美術部門のディレクションを担当している。

 中﨑の地元・水戸にあるARTS ISOZAKIでの初個展となる本展では、中﨑が近年制作している抽象的な色面を用いたライトボックス作品シリーズの新たな試みとして、人体をモチーフとした新作のライトボックス作品を発表する。

 本展タイトル「Human Landscape(人の風景)」は、ライトボックスによる人体彫刻作品が、あたかも町の看板のように、あるいは山や池のように見えるその抽象性、両義性から名づけられた。人と自然、あるいは人と人工物との曖昧な境界線を表現した同名シリーズは、看板をモチーフにしたシリーズから始まり、抽象的なライトボックス作品を発表してきた中﨑にとって新たな展開となる。