EXHIBITIONS

MEDE SUWARU − 今日みられる椅子

2020.09.26 - 11.03

ペーター・オプスヴィック ガーデン:リトル・ツリー デザイン・製品化:1985年

テルイェ・エクストレム エクストレム デザイン:1972-77年/製品化:1984年

アルヴァ・アールト パイミオ/アームチェア41 デザイン:1930-31年/製品化:1932年

「椅子の美術館」としても知られている埼玉県立近代美術館では、グッドデザインの椅子に自由に座って親しんもらえるよう、館内で様々な椅子を展示してきた。しかし新型コロナウイルス感染防止のために、現在は、座れる椅子の展示を制限している。

 そこで同館は、企画展示室の半分のスペースと1階ギャラリーを使い、「MEDE SUWARU -今日みられる椅子」と題して、デザイナーの豊かな発想から生まれた秀逸なデザインの椅子を、実際に座るかわりに見て味わう、「目で座る」展覧会を開催。人気の椅子のコレクションを多面的な視点で紹介し、「愛でる」楽しみを案内する。

 かたちや色、素材をじっくり見ながら、その椅子が置かれる空間や座り心地、デザイナーが込めたアイデアを想像してみると、座って楽しむときとは違った角度から、椅子の新たな魅力を見つけることができるだろう。

 本展では、作品保存のため展示の機会が少ない椅子も展示。個性豊かなデザインの椅子とあわせて、曲面ガラスから光が差し込む2階展示室や、回廊型の1階ギャラリーの開放的な空間も無料で観覧できる。