EXHIBITIONS

博物館でアジアの旅 アジアのレジェンド

ビーカーネール派 ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ(部分) インド 18世紀後半 東京国立博物館蔵 東洋館13室にて通期展示

ヘーラクレース像 中国、ヨートカン 2~4世紀 大谷探検隊将来品 東京国立博物館蔵 東洋館3室にて通期展示

楔形文字銘日干煉瓦 イラク、テッロー出土 新シュメル時代・前2125〜前2110年頃 イラク考古総局寄贈 東京国立博物館蔵 東洋館3室にて通期展示

ワヤン・クリ クレスノ インドネシア、中部ジャワ 21世紀 松本亮氏寄贈 東京国立博物館蔵 東洋館13室にて通期展示

鐸 推定中国西南部 前漢時代・前3~前1世紀 山西康太氏寄贈 東京国立博物館蔵 東洋館5室にて通期展示

伝顔輝筆 寒山拾得図軸 中国 元時代・14世紀 東京国立博物館蔵 重要文化財 9月22日まで東洋館8室にて展示

顔真卿筆 顔氏家廟碑(部分) 中国 唐時代・建中元年(780) 東京国立博物館蔵 9月22日まで東洋館8室にて展示

粉彩牡丹文大瓶 中国・景徳鎮窯「大清雍正年製」銘 清時代・雍正年間(1723~35) 横河民輔氏寄贈 東京国立博物館蔵 東洋館5室にて通期展示

 東京国立博物館の毎年秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、今年は「アジアのレジェンド」というテーマにちなんだ名品を紹介する。

 もとは「伝説」を意味したレジェンド。そこから「偉人」などの意味が派生し、近年ではスポーツ界や芸能界などで殿堂入りを果たした人物もレジェンドと呼ばれるなど、言葉の意味が多様化している。

 本企画では、「レジェンド」の意味の広がりを踏まえつつ、「レジェンドを表わしたもの」「レジェンドが作ったもの」「レジェンドが集めたもの」という3つの視点から、レジェンドにまつわるアジア各地の作品を選りすぐって紹介する。

「レジェンドを表わしたもの」としては、ギリシャ神話の英雄ヘーラクレースのイメージがシルクロードを経て、西域南道のホータンまで到達したことを示す貴重な作品《ヘーラクレース像》や、常人を超越したふるまいで知られた禅の世界のレジェンド、寒山(かんざん)と拾得(じっとく)のふたりが描かれた伝顔輝筆の重要文化財《寒山拾得図軸(かんざんじっとくずじく)》(〜9月22日)などを展示。

「レジェンドが作ったもの」としては、革新的な書人と称えられた顔真卿(がんしんけい)の畢生の傑作《顔氏家廟碑(がんしかびょうひ)》(〜9月22日)などを、「レジェンドが集めたもの」としては、東洋陶磁収集のレジェンドである建築家の横河民輔氏から寄贈された、コレクションの精髄を紹介する。

※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間などについては、今後の諸事情により変更する場合あり。最新情報は東京国立博物館ウェブサイトまで。