EXHIBITIONS
上田 薫 展
上田薫は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家。殻からつるりと落ちてくる生玉子、スプーンですくい上げられたアイスクリーム、泡、水の流れなど、流動する世界の「一瞬」を切り取ったかのような作風で知られている。
東京藝術大学で油画を学び、卒業後の1960年代はグラフィック・デザイナーとして活躍していた上田は、70年頃から再び絵筆を取り、対象を克明に描き出す絵画作品を発表。鮮やかな色彩と精緻な描写によって、動きのなかの「一瞬」をとらえた緊張感あふれる作品は、様々な写実表現が注目を集めた2000年代以降の美術の動向のなかでも、高い評価を受けている。
本展は、初期から現在までの約70点の代表作を一堂に展示し、上田の半世紀に及ぶ歩みをたどるもの。「なま玉子」「玉子にスプーン」シリーズといった、グラフィック・デザイナーでの経験を経て確立した写実的な作品、また知られざる版画や水彩画作品も交えて約80点を紹介する。
東京藝術大学で油画を学び、卒業後の1960年代はグラフィック・デザイナーとして活躍していた上田は、70年頃から再び絵筆を取り、対象を克明に描き出す絵画作品を発表。鮮やかな色彩と精緻な描写によって、動きのなかの「一瞬」をとらえた緊張感あふれる作品は、様々な写実表現が注目を集めた2000年代以降の美術の動向のなかでも、高い評価を受けている。
本展は、初期から現在までの約70点の代表作を一堂に展示し、上田の半世紀に及ぶ歩みをたどるもの。「なま玉子」「玉子にスプーン」シリーズといった、グラフィック・デザイナーでの経験を経て確立した写実的な作品、また知られざる版画や水彩画作品も交えて約80点を紹介する。