EXHIBITIONS

テキスタイル・プランナー

新井淳一の仕事

2020.07.23 - 09.27

新井淳一 青色染分け絞り縮絨織物 1992 © KOHEI TAKE

 日本を代表するテキスタイル・プランナー、新井淳一の仕事を紹介する展覧会が開催されている。

 1932年、群馬県桐生市に機屋の長男として生まれた新井。織物業に従事するなか、早くからまだ見ぬ布を追い求めて、先端的な繊維技術と職人の知恵や手技、さらに化学知識との融合によって独自の作風を確立した。

 70年代からは、三宅一生、山本寛斎らファッション・デザイナーとのコラボレーションを実現。以後、様々なプロジェクトに関わり、テキスタイルのプランニング(織物の企画)や素材メーカーとの連携、さらに後進の教育など、国際的に多彩な活躍を続けた。

 2018年、新井の出身地・桐生市にある大川美術館では、新井の長年の友人・わたなべひろこ(多摩美術大学名誉教授)からの寄付により、世界的な評価を得た1980年代以降の122点の布を収蔵。本展ではこの収蔵を記念して、代表的な作品を厳選して展示する。