EXHIBITIONS

没後50年 浪華の女性画家 島成園

2020.09.05 - 10.11

島成園 無題 1918(大正7)年 大阪市立美術館蔵(森本美津子氏寄贈)

 島成園(しま・せいえん、1892〜1970)は、堺市に生まれ大阪を中心に活躍した女性日本画家。弱冠20歳で第6回文展に入選するなど早くから頭角を現し、さらには「美人画」の領域を越えた衝撃的な作品を発表して注目された。

 本展では画家の没後50年にあたり、画家本人および遺族から寄贈され、大阪市立美術館に所蔵される作品を通して、成園の画業を振り返る。

 出品作のひとつ《無題》は、1918(大正7)年に描かれた成園の代表作のひとつ。自画像とされる漆黒の着物を着た女性の右ほほにあざを描き、自らの心情を表そうとした作品であり、発表当時は様々な意見が寄せられた。

 本展は、大正期の大阪を駆け抜けた、成園の画業の変遷を見ることができる貴重な機会となる。