• HOME
  • 展覧会
  • 愛知
  • 大﨑のぶゆき「不可視とは可視であり、ただ未可視なだけ」
EXHIBITIONS

大﨑のぶゆき「不可視とは可視であり、ただ未可視なだけ」

ガレリア フィナルテ
2020.08.18 - 09.05

大﨑のぶゆき 日時計(-34°) 2019

「世界の不確かさ」を表現することを探求してきたアーティスト・大﨑のぶゆきの個展が、名古屋のガレリア フィナルテで開催されている。

 大﨑は1975年大阪府生まれ。98年京都市立芸術大学美術学部美術科版画専攻卒業。2000年同大学大学院美術研究科版画修了。自身の存在を軸に世界を知覚するべく、独自の方法による描かれた絵が溶けていく映像や見えない絵画など、リアリティについて問いかけ、不確かさや曖昧な感覚を視覚化する作品を発表してきた。

 近年は感覚や思考をより深め、記憶や時間概念、存在について考察している。主な個展に、「ブエノスアイレス」(Gallery PARC、京都、2019)、「マルチプル ライティング」(ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京、2018)などがある。

 本展は、「Display of surface 」(2004〜)や「不可視/可視/未可視」(2015〜)などの「見えない」作品群で構成。2004年に初めて発表して以降、現在まで様々なかたちで展開するこれらの作品は、接触の痕跡を露わにし、また目には見えない存在について考えることで、認識についてや自身と世界との関係について考察するために続けられてきた。

 今春に個展の構想を始め、しかしコロナ禍によって展示を決行するまでに悩んだという大﨑。本展が、「見える/見えない」や「未来について」といった、過去・現在・未来について考える展覧会になればとしている。