EXHIBITIONS

松延総司「ねじれたネイチャー」

大見新村
2020.08.29 - 09.27

松延総司「ねじれたネイチャー」より

大見新村

松延総司 参考画像

松延総司 参考画像

松延総司 参考画像

 京都市左京区の無住集落「大見村」をフィールドに活動する大見新村プロジェクトが、野外展「BIG EYE」を新たにスタート。第1弾では、アーティストの松延総司を迎える。
 
 松延は1988年熊本県生まれ、2008年京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業。ねじった輪ゴムや手づくりの石、アナログとデジタルを混合させたドローイングなどを通して、「無意識」「影」「地」などと呼ばれる抽象的な概念をコンセプチュアルにとらえ直す作品を制作している。近年の個展に、「Soshi Matsunobe」(Goya curtain、東京、2020)、「See the Shades」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2019)、「ねじれたライブラリールーム」(熊本市現代美術館、2018)などがある。

 人の営みがつくり出した里山の風景に加え、放棄された田畑、荒廃した家屋跡、廃棄された人工物が多数存在する「大見村」。この地は長い時間のなかで侵食され、徐々に人工とも自然とも言えない曖昧でハイブリッドな場所へと変化している。

 出展作家である松延は、独自の視点から「図と地」で言うところの「地」をコンセプチュアルにとらえ直す作品を発表し、活動初期より多数のパブリックスペースで展示を行ってきた。様々なバックグラウンドが折り重なる大見村をアーティストはどのような視点で観察するのか、本展「BIG EYE」は環境が投げかける様々な問いに対して、これまでの認識やカテゴリーを超え、人と環境をもう一度取り結ぶ触媒になることを目指す。