EXHIBITIONS
矢島陽介「Interaction」
写真を通してズレや違和感を喚起させる作品を手がけてきた写真家の矢島陽介が、CAGE GALLERYでの3年ぶりとなる個展を開催。
矢島は1981年山梨県生まれ。自らの都市生活において日常的に感じる環境へのズレや違和感にアプローチする作品を制作。主な個展に、「anonymous works」(CAGE GALLERY、東京、2017)、 「Ourselves / 1981」(G/P Gallery、東京ほか、2015)、「PORTRAIT」(Gallery 916 small、東京、2013)などがある。
本展では、矢島が新作となる映像作品を発表。2つの映像が対となるインスタレーションが展示されている。
ふたつの窓に収められたディスプレイには、左右で類似する異なったイメージが上映され、ループしながら複数の組み合わせで展開。いっぽうのモチーフは動画、もういっぽうは静止画で構成されており、動きは微細な変化として抑えられているために、一見どちらも静止画のように見える。
矢島はパブリックに開かれた展示空間において、路上を通り過ぎる人と立ち止まり鑑賞する人、両者の間で経験の質感にズレをつくりながら、それを幾重も重ねることで違和感を助長することをねらいとしている。
「かつてそうだったはず、という認識は『そうだった気がする』『そうではなかったかもしれない』という疑念となり、常に揺らいでいく」と語る矢島の映像は、見ることを徹底して問いかけるために選択された、揺れ動く「写真」と言えるだろう。
矢島は1981年山梨県生まれ。自らの都市生活において日常的に感じる環境へのズレや違和感にアプローチする作品を制作。主な個展に、「anonymous works」(CAGE GALLERY、東京、2017)、 「Ourselves / 1981」(G/P Gallery、東京ほか、2015)、「PORTRAIT」(Gallery 916 small、東京、2013)などがある。
本展では、矢島が新作となる映像作品を発表。2つの映像が対となるインスタレーションが展示されている。
ふたつの窓に収められたディスプレイには、左右で類似する異なったイメージが上映され、ループしながら複数の組み合わせで展開。いっぽうのモチーフは動画、もういっぽうは静止画で構成されており、動きは微細な変化として抑えられているために、一見どちらも静止画のように見える。
矢島はパブリックに開かれた展示空間において、路上を通り過ぎる人と立ち止まり鑑賞する人、両者の間で経験の質感にズレをつくりながら、それを幾重も重ねることで違和感を助長することをねらいとしている。
「かつてそうだったはず、という認識は『そうだった気がする』『そうではなかったかもしれない』という疑念となり、常に揺らいでいく」と語る矢島の映像は、見ることを徹底して問いかけるために選択された、揺れ動く「写真」と言えるだろう。