EXHIBITIONS
竹崎和征/西村有「並行小舟唄」
竹崎和征(たけざき・かずゆき)と西村有(にしむら・ゆう)による展覧会がKAYOKOYUKIで開催。本展は、ふたりの作家が共同制作したペインティングとドローイングで構成される。
竹崎は1976年高知県生まれ。歴史的な絵画や木版画から抽出した抽象的な要素からなるコラージュ的な絵画を制作。現在は香川県を拠点とし、人工物が混じる自然のなかで、そこに潜む湿度や雰囲気を描くことを試みている。
いっぽう西村は、82年神奈川県生まれ。2004年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。日常の何気ない断片を透明感のあるタッチで描き、物語を想起させる絵画を手がけている。
2017年秋、竹崎が故郷・高知で主催したアートプロジェクトに西村が参加・滞在制作をしたことをきっかけに、それぞれの拠点である四国と神奈川をつなぐ、ふたりの「往復絵画」のやりとりが始まった。
本展で発表する共作は、ふいにどちらかから郵送されてくるペインティングに筆を入れて返し、あるいはいっぽうのスタジオで、背中合わせに会話をしながら制作されたもの。相手が見ているであろう風景を想像し、自らの身をそこへ旅させるように、また、架空の人物の舞台を創造するようにして描かれた絵画からは、木々を行く風の匂いや、岸壁に打ち寄せる波の音、アスファルトをひたひたと横切る生き物の気配までもを感じさせるだろう。
画面上に重ねられた風景の残像から、ふたりによる絵画が完成するまでにたどった道すじを想像し、作品を鑑賞してほしい。
「今回はふたりの共同制作です。坂道を登ってアトリエに向かいます。アトリエには描きかけの絵がいくつもかかっていました。たくさんの絵具もあります。筆もあります。描きかけの絵をとって徐に筆を入れます。この場所は白いキャンバスよりも、多くのものを受け入れてくれるようです。ふたり交互に、または一緒に。丘からは綺麗な海、行き交う船が見えていました(竹崎和征、西村有)」。
竹崎は1976年高知県生まれ。歴史的な絵画や木版画から抽出した抽象的な要素からなるコラージュ的な絵画を制作。現在は香川県を拠点とし、人工物が混じる自然のなかで、そこに潜む湿度や雰囲気を描くことを試みている。
いっぽう西村は、82年神奈川県生まれ。2004年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。日常の何気ない断片を透明感のあるタッチで描き、物語を想起させる絵画を手がけている。
2017年秋、竹崎が故郷・高知で主催したアートプロジェクトに西村が参加・滞在制作をしたことをきっかけに、それぞれの拠点である四国と神奈川をつなぐ、ふたりの「往復絵画」のやりとりが始まった。
本展で発表する共作は、ふいにどちらかから郵送されてくるペインティングに筆を入れて返し、あるいはいっぽうのスタジオで、背中合わせに会話をしながら制作されたもの。相手が見ているであろう風景を想像し、自らの身をそこへ旅させるように、また、架空の人物の舞台を創造するようにして描かれた絵画からは、木々を行く風の匂いや、岸壁に打ち寄せる波の音、アスファルトをひたひたと横切る生き物の気配までもを感じさせるだろう。
画面上に重ねられた風景の残像から、ふたりによる絵画が完成するまでにたどった道すじを想像し、作品を鑑賞してほしい。
「今回はふたりの共同制作です。坂道を登ってアトリエに向かいます。アトリエには描きかけの絵がいくつもかかっていました。たくさんの絵具もあります。筆もあります。描きかけの絵をとって徐に筆を入れます。この場所は白いキャンバスよりも、多くのものを受け入れてくれるようです。ふたり交互に、または一緒に。丘からは綺麗な海、行き交う船が見えていました(竹崎和征、西村有)」。