EXHIBITIONS

宮坂直樹「Standard applying Hand Modulor, a French man」

2020.08.15 - 08.30

宮坂直樹 Standard applying Modulor Ver. 3, a French man 2019

宮坂直樹 Shared table applying Modulor, a French man and a Japanese woman 2019

 観照によって様々に現れる空間の概念を考察するアーティスト・宮坂直樹の個展がFINCH ARTSで開催される。

 宮坂は1985年千葉県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。近年の主な個展に、「Shared table applying Modulor, a French man and a Japanese woman」(La Cité internationale des arts、パリ、2019)、「三つ空間」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2019)などがある。

 宮坂は19〜20年にル・コルビュジエ財団特別研究員として、ル・コルビュジエが普遍性を指向して考案した「モデュロール(Modulor)」を、他者の知覚を推測する理論へと再解釈する研究を行った。「モデュロール」とは、フランス語の「module(基準寸法)と「Section dʼor(黄金分割)」からつくられた造語。ル・コルビュジエによって、身体寸法、黄金比、フィボナッチ数を組み合わせて考案された基準寸法の数列のことだ。

 本展では、このル・コルビュジエの「モデュロール」を発展させ、他者の体性感覚の推測へと応用することを目的として開発した、手のスケールのモデュロールである「ハンド・モデュロール」について展開する展示となる。