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荒れ地のアレロパシー -5人のキュレーターによる現代美術展覧会-

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黒坂祐 allelopathy of the wasteland 2020

 現代美術展覧会「荒れ地のアレロパシー」が、日本橋三越本店内にあるMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYで開催。本展は5人のアーティスト、石毛健太、黒坂祐、齋藤恵汰、鈴木操、布施琳太郎がキュレーターとして選定した作家による、5つの独立した展覧会がひとつの空間内に展開される。

 本展のキュレーションを担当する5名の作家は、それぞれ現在の現代美術における多様なあり方を形成するうえで、アーティスト活動と並行して様々な企画や制作を行ってきた。そのような状況を今後も育んでいくための条件を探るために今回の展示を企画したという。

 展覧会のタイトルにある「アレロパシー」とは、ある植物がほかの植物の生長を抑える物質を放出する、あるいは動物や微生物を防ぐ、引き寄せる効果の総称。参加作家は、黒坂祐(黒坂祐)、小林椋、Kazquiz(石毛健太)、亜鶴、湯浅万貴子、MADARA MANJI(齋藤恵汰)、Hachi(BALMUNG)、鈴木操、MLK、Shoichi Aoki、Taka Kono(鈴木操)、上村洋一、岸裕真、布施琳太郎(布施琳太郎)※()内は担当キュレーター。

 本展メタキュレーターの黒坂祐は今回の展示について、以下のように語っている。

「日本橋三越に新設されたコンテンポラリーギャラリーは近代フランスの作家と国内著名作家の作品が並ぶ6階のギャラリーエリアに白く浮かびあがるかたちで姿を現した。いままでに扱ってきた領域からコンテンポラリーという新たな領域への挑戦はここで展示をする作家たちにとってもチャレンジングな試みになるだろう。

 作家たちは歴史を更新することや資本主義からの脱却を夢見つつ、販売される形式からは逃れられない。この構造を批判的に考えながらも、その構造に対して、それぞれのクラスタが独自の妥協点や条件を模索している。多様性や独自性を見出しつつ、それぞれの違いや輪郭、ゆずれない点などをはっきりとあ ぶりだすことも本展の目的である(黒坂祐)」。