EXHIBITIONS

―錯綜する線・色彩・ひろがり―

内田江美展

2020.08.04 - 08.30

内田江美 Deep inside

 内田江美は服飾デザイナーを経て、現在は岡山・牛窓で制作を行う画家。錯綜する線と鮮やかな色彩で表現された作品は、アジアや欧米を中心とした海外において、その独自性が高く評価されてきた。近年は国内にも活躍の場を広げ、注目されている。

 内田は制作において、まず、キャンバスに下地となる色を油絵具で彩色し、その上に木炭で細い線を無数に描く。その後、線との境界をわずかに残して白色を塗り重ね、線の際に下地の色が見えることで線に立体感を生み出す。

 蜘蛛の巣のように広がる線は、さらに無数の網目をかたちづくる。この網目を一つひとつ彩色することで、隣り合う色の色相の差が見る人に奥行きを感じさせ、平面でありながら特定の色が浮き上がって見える仕掛けがなされている。

 本展は、海外で評価されてきた内田の作品を国内で鑑賞できる貴重な機会。宇宙のような広がりを持った作品世界を目にしたい。