EXHIBITIONS
Peel from Nature-自然からの剥離
活動年代や地域の異なる国内外アーティストによるグループ展。本展では、熊谷守一、浮田要三、アレックス・ダッジ、ラッセル・タイラーの4名を迎える。
熊谷守一(1880〜1977)は、没後も人気が高まり続けている画家のひとり。初期作品は大胆な筆致が特徴で、年を重ねるにつれ、その形態は簡素で抽象化されたものになっていく。モチーフはあくまで身近なものを選び、猫や昆虫・草花といった自然にあるものを好んで描いた。本展では油彩画の傑作2点を中心に、水墨淡彩画も展示する。
浮田要三(1924〜2013)はユーモラスで物質性の強い抽象絵画を制作した。たくさんの芸術家が参加していた児童詩雑誌『きりん』(1948〜70)の創刊から制作に深く携わり、同雑誌に関わっていた吉原治良の誘いから、具体美術協会で作品を発表。1980年代から絵画の発表を再開し、晩年に連なる抽象性の高い作品を手がけた。本展では、2000年以降の浮田の油彩画数点を展示する。
アレックス・ダッジ(1977〜)はアメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれ。現在、ニューヨーク・ブルックリン在住。コンピュータ上でモデリングし、木版印刷の技術などを取り入れながら、厚みのあるテクスチャーの油彩画を制作しており、その作品はニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館にコレクションされている。本展では、現代社会や日本的な要素を感じさせる新作を発表する。
ラッセル・タイラー(1981〜)は2006年にコンコルディア大学を卒業後、10年にプラット・インスティテュートを修了。世界各地で発表を続けており、2020年1月にはニューヨークのギャラリー・The Holeで個展を開催するなど、着実にキャリアを積んでいる。タイラーが手がける様々なシリーズの抽象絵画から、本展では最新作である浜辺や空をモチーフにした色彩豊かな新作を展示する。
4人の作家に共通するのは、「自然」への眼差しや、絵具のマテリアルや物事の「本質」について考えを巡らせ、絵画表現をしていること。本展では、「造形性」に着目し、作家それぞれのイメージをつなぎ合わせ、地域・時代を超えて接近する造形性や絵具に対する各々の作家のアプローチ、そしてその表現の根底にあるものを考える。
熊谷守一(1880〜1977)は、没後も人気が高まり続けている画家のひとり。初期作品は大胆な筆致が特徴で、年を重ねるにつれ、その形態は簡素で抽象化されたものになっていく。モチーフはあくまで身近なものを選び、猫や昆虫・草花といった自然にあるものを好んで描いた。本展では油彩画の傑作2点を中心に、水墨淡彩画も展示する。
浮田要三(1924〜2013)はユーモラスで物質性の強い抽象絵画を制作した。たくさんの芸術家が参加していた児童詩雑誌『きりん』(1948〜70)の創刊から制作に深く携わり、同雑誌に関わっていた吉原治良の誘いから、具体美術協会で作品を発表。1980年代から絵画の発表を再開し、晩年に連なる抽象性の高い作品を手がけた。本展では、2000年以降の浮田の油彩画数点を展示する。
アレックス・ダッジ(1977〜)はアメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれ。現在、ニューヨーク・ブルックリン在住。コンピュータ上でモデリングし、木版印刷の技術などを取り入れながら、厚みのあるテクスチャーの油彩画を制作しており、その作品はニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館にコレクションされている。本展では、現代社会や日本的な要素を感じさせる新作を発表する。
ラッセル・タイラー(1981〜)は2006年にコンコルディア大学を卒業後、10年にプラット・インスティテュートを修了。世界各地で発表を続けており、2020年1月にはニューヨークのギャラリー・The Holeで個展を開催するなど、着実にキャリアを積んでいる。タイラーが手がける様々なシリーズの抽象絵画から、本展では最新作である浜辺や空をモチーフにした色彩豊かな新作を展示する。
4人の作家に共通するのは、「自然」への眼差しや、絵具のマテリアルや物事の「本質」について考えを巡らせ、絵画表現をしていること。本展では、「造形性」に着目し、作家それぞれのイメージをつなぎ合わせ、地域・時代を超えて接近する造形性や絵具に対する各々の作家のアプローチ、そしてその表現の根底にあるものを考える。



