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EXHIBITIONS

しりあがり寿 展「ゆるく、ひらく」

伊勢丹新宿店本館 6F アートギャラリー
2020.07.15 - 07.21

しりあがり寿 プカ 2020

しりあがり寿 アハハハ 2020

しりあがり寿 それぞれ 2020

墨絵

四駒乃塔(よんこまのとう)

とけるカトラリー置き

まどろむ箸置き

ゆるヒラ皿

ゆるヒラ皿 制作の様子

大きな墨絵

 マンガ家として活躍し、アート作品も意欲的に制作しているしりあがり寿の新作個展が開催される。

 しりあがり寿は1958年静岡市生まれ。81年に多摩美術大学グラフィックデザイン専攻を卒業後、キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝などを担当。85年、単行本『エレキな春』でマンガ家デビュー。パロディーを中心にした新しいギャグマンガで注目を浴びる。

 94年の独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表。新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど、様々なジャンルで独自な活動を続けるいっぽう、近年では映像やアート作品を展覧会や芸術祭で発表し、創作の幅を広げている。

 本展では、アクリル絵画やおなじみの墨絵、4コママンガを立体にした陶芸作品や初めて挑戦した飾り皿(協力:kamakura 山陶芸工房)など、遊び心にあふれた新作およそ100点を展示・販売。展覧会タイトルの「ゆるく、ひらく」には、張り詰めた緊張をゆるめて、希望に満ちた夏が来る、そんなわくわくした気持ちで楽しんでほしいという、作家の思いが込められている。

「締めること、緩めること。閉じること、開くこと。そんなことばかり考えた日々でした。やっと夏が来ました。ゆるめ、ひらき、そして、放ち、溶ける季節。絵とその外側も、自分も貴方も、全て溶けて放たれるような。午後の昼寝で見る汗ばんだ夢のような。そんな季節になるといいな、と思います(しりあがり寿)」。